※追記
エルデンリングという死にゲーの発売により、またこの記事や仁王2の記事を見てもらえていて嬉しく思います。Returnalは神。
この記事ではエルデンリングには触れておりませんが、興味がある方はどうぞ。
では以下から記事スタートです。
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外出を控えることとなってしまっているゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしょうか。
私は家の事をやりつつ、4/30に発売されたPS5の注目作「Returnal(リターナル)」を少しずつプレイしておりました。
いやー、面白い。いやー、めっちゃ難しい。精神がすり減る。
こちらしっかり最後の最後までクリアしました!
難易度で好みが判れそうですが、PS5所有者には購入候補に挙げて頂きたいタイトルだと思いますよ!
一応ネタバレ無しですが、公式サイトでわかるくらいの内容は記載します。
繰り返す死のループから脱出し、自分自身と惑星の謎を解け
Returnalがどんなゲームかと言うと
プレイする度(死ぬ度)に変化するダンジョンや手に入るアイテムを駆使し、異形のモンスター達を討伐しながら、自分自身と惑星の謎めいたストーリーを進めていくTPS(三人称視点のシューティング)ゲームです。
主人公のセレーネは、ある惑星に不時着してからというもの
「死ぬと毎回不時着した場所で目を覚ます」
という不思議なループに陥ります。
所持しているものや進行状況は一部を除いてリセット。繰り返しダンジョンを進んで装備やパラメータを強化し、倒されたらまた最初から。
キーとなる進行や装備は記憶されるので、死につつも攻略法を見つけて少しずつ先へ進めるわけです。
そんな中でストーリーの重要な進行もあり、ここは何なのか?記憶の曖昧な自分は何者なのか?といったSFミステリーのような気になる展開に引き込まれていきます。
プレイの度にダンジョンなどが変化する、いわゆる「ローグライク」と呼ばれるジャンルがベースですね。
日本での作品だと、トルネコや風来のシレンなど不思議のダンジョンシリーズが有名かと。
敵の攻撃は非常に多彩で、画面を埋め尽くすほどのビーム他が飛んでくることも。
特にボス戦は激しくて、弾幕シューティングゲームを3Dでプレイしているような気分。しっかり見極めて回避しつつ反撃するのは気持ち良いです。
概要をまとめるなら
- エネルギー弾やレーザー、爆発といった敵の攻撃をかわしつつ攻撃する弾幕アクション
- 手に入るアイテムをどのように管理し、どのように強化するかという戦略
- 先が気になる謎めいた物語
これらが Returnal の面白いポイントと言えるかな?
ただストーリーについて、ホームページでは「謎解き」という言い回しにしていますが
自分で解くというより、SFミステリを楽しみながら自身でも考察して進める‥‥といった感じの方が近いですね。
ゲーム画面や雰囲気などを全く知らないという方は、以下のローンチトレーラーをご覧ください。
敵の攻撃の弾幕感が気になるという方は、こちらの『敵対生物 紹介トレーラー』も面白いと思います。
一部ボス系も紹介されているので、出てくる敵すら見ないまま始めたい場合は控えた方が良いかも。初見の方がドキドキしますし。
ただの理不尽な「死にゲー」ではない
死にゲーというと、このサイトでも以前仁王2のデザインに関するレビューを行ったことがありますね。
「頑張ったプレイが水の泡になって再挑戦、あぁ面倒くさい」
といった死にゲー特有のシーンはこのゲームでも起きるのですが、理不尽な初見殺しのような要素が少ないこと、引き継げるものが(一応)あるという点では、Returnal はストレスが少ないように感じます。
装備などの要素も段階を追って解放されていきますし、ダンジョンの見え方や敵の攻撃についても、統一されたエフェクトなどのおかげで一目見て理解・把握できるものが大半です。
ゲームを進めてプレイに慣れるほど、初見で死ぬことが減っていくんですよね。
そのため、仁王2で感じた説明不足さや理不尽さが感じにくいのかなと。
めっちゃ殺されるんですが、何故死んだのかは分かりやすい為「次はこうしよう」と一応前向きにゲームを継続できます。
心はボロボロなんですけど(笑)
ダンジョン生成や入手アイテムには運要素も絡むので、次はいけるかも!今のは運も無かった!という気持ちになるのもあるんでしょう。
様々な強化アイテムや、マイナス効果と特殊効果を付与してくれる “パラサイト” 。それらを組み合わせることで生まれる戦略など、やり込むことで発生する気付きも前向きなポイントです。
運を絡めるゲームデザインの話ってどこかでしましたっけ?
引用できないか探しておこう。。。
プレイヤーの経験が引き継がれることで生まれる攻略
ゲーム的に引き継がれるのは
- エーテルという重要な交換アイテムの所持数
- アクションが追加される重要装備
- 特別な進行状況
- シナリオのフラグ
- 敵クリーチャーに関する収集情報
くらいだったりするので、死んでスタート地点に戻されるたびに凹むことでしょう。
しかし前述の通り敵の行動に理不尽さは薄く、パターンもわかりやすいので段々と戦い方を理解していきます。
またダンジョンが毎回変わると言っても、全ての構造が変わるわけでは無く、“部屋のつながり方が変化するが各部屋の構造は変わらない” といった作りです。
このゲームのステージはオープンワールドのようになっているわけではなく、複数の扉があるダンジョンの部屋がパズルのように組み合わさっています。そのつながり方が変化するんですね。
そのため、繰り返し挑戦することで部屋ごとの立ち回りも憶えていきます。
死のループに取り込まれている主人公ですが、プレイヤーもその主人公と同じ境遇になっているわけですね。
上でも書いた、様々なアイテムやパラサイトという要素の組み合わせによる戦略も、経験から生まれてくるものです。
繰り返し戦い死ぬことで蓄積された知識と経験は、非常に大きな引継ぎ要素となります。
私も友人もそうだったのですが、ゲームが進むほど初見で死ななくなりましたね。序盤~中盤の壁を乗り越えてからはガンガン進めました。
PS5専用であるメリット
このゲームは、PS5専用のタイトルとなっています。
それにより
- PS4を考慮しなくて良い、PS5の能力に合わせたグラフィックや処理の実装
- PS5コントローラの機能をフル活用
といったメリットが発生しています。
惑星の様々な情景や不気味なモンスターのグラフィックには引き込まれますね。
機能面では、特にアダプティブトリガー。半分押した状態と全て押し込んだ状態、二段階の押し方で武器の攻撃方法が変化します。
通常 :通常立ち撃ち
半押し:ズーム立ち撃ち
全押し:強力な攻撃
といった感じ。
別のボタンにしたら良いじゃんと思う方もいると思いますが、操作がシンプルになることでアクションしながらの使い分け攻撃も行いやすいです。高難易度なステージで、操作に関するいらぬストレスが発生しません。
細かな振動やコントローラからのサウンドなど、演出を活かす使われ方もしていますね。
その辺は好みの問題化と思いますが、PS5の機能を活用しているという点では喜ぶ人も多そうです。
純正ヘッドセットがオススメ
もちろん、PS5の純正ヘッドセットとの相性も抜群です。
純正の “PULSE 3D ワイヤレスヘッドセット” では無くても大丈夫だとは思いますが、3Dオーディオサウンド対応のヘッドセットはとても良いですよ。
不気味な世界観のステージを進む時、特に初めての場所は周囲の音全てにドキドキ。
環境音が360°から効果的に耳に入ってくるので、緊張感がたまりません。
演出効果だけでなく、敵の位置を把握するという点ではゲーム的にも役立ちます。
また定期的に、マップ上に何故か存在する “自宅” に入るのですが、自宅内だけ一人称視点になり探索パートが始まります。
このパートが物凄くホラーテイストな作りでして、3Dヘッドセットだと恐怖が倍増しますよ(笑)
オススメポイントとオススメしづらいポイント
オススメポイント、というか良さについては既に語っていますが、、、
- PS5ならではの強みを存分に味わいたい
- 高難易度の三人称シューティングを楽しみたい
- 弾幕やレーザーを掻い潜り、攻撃を回避するのが楽しそう
- SFミステリが好き
といった人には合うと思います。
個人的には非常に面白かったです。心臓をバクバクさせながら遊んでました。
が。
オススメしづらいポイントにもなるのが「難しすぎる」という点。
そりゃまぁ私の実力の問題は当然あるのですが、ツイッターなどで反応を見てみていても
ダークソウルやSEKIROより難しい
というような声が結構目に入ります。
勿論人それぞれ感想は違うと思いますが、死にゲーファンからしても難しいようです。
ゲームを進めるとテンポ良く進行できるようにはなるのですが、ステージのボスに挑むぞ~という状況の場合
ボスに勝ちやすくするには、すぐボスに向かわず、ステージを隅々まで巡って自身を強化していくことになります。
その強化に数十分かかったりした場合、それでボスまで進んで負けたら身体の力が抜けちゃいますよね。。。というか、気を抜いたらボスに辿り着く前にやられてしまうことも。ボスより道中の方が難しいだろって場所もありますし。
しかし!そんな逆境を跳ね返して攻略出来た時の達成感は物凄いです。気持ちいい。
じっくり強化したりアイテムを獲得できていれば難易度が大きく変わるので、良いバランスなのかも。
このピリピリした緊張感と、遠回りしてじっくり育てるのが苦にならないか、といった要素が
自身の好みと合うかどうかが重要かなと思います。
攻略のコツは「急がば回れ」
このゲームで大事なのは、「早くクリアしたい、先に進みたい」と思うのなら、じっくり探索して強化するべきであるということ。
パラメータを強化して回復アイテムを準備するだけで安定感が段違い。これからプレイする方には意識してもらいたいと思います。
あとは、時間がかかっても良ければ、少しずつチマチマと「ダメージを受けないこと」を意識して進める感じですかね。
特に慣れていないゲーム序盤ほど、死んでばかりで苦しくなりますが
そんなに難しいんならクリアしてやんよ!
という意欲を持っている死にゲーファンの方には、是非挑戦してもらいたいです。
最後の最後までクリアした時の達成感を、味わってください。