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足底筋膜炎を練習しながら完治させ、フルマラソンを完走した話(東京~さいたま国際)

2021 9/15
足底筋膜炎を練習しながら完治させ、フルマラソンを完走した話(東京~さいたま国際)

ゲームや就職の話題メインなブログですが、たまには趣味のマラソンに関する話でも。
ランナー特有の怪我を負ってからそれを治すまで、長期間行ったことを伝えることで
同じ悩みを持った方の参考になればと思います。
 
体験談として怪我を負った原因など色々な話を含みますので、「興味ないわ何やったかだけ見せてよ」って方は途中まで飛ばしちゃってください。
また、腸脛靭帯炎に関する経験も書いています。
 

目次

足底筋膜炎の症状

詳細は医療系のページにお任せしたいと思いますが、簡単に説明しますと
足裏のアーチ部分に存在する足底筋膜という健に負荷がかかることで、炎症や断裂が起こり
かかとや足の裏に痛みが発生してしまう症状です。
ちなみに足底腱膜炎とも呼ばれます。
 

足底筋膜炎を負った、東京マラソン2017

初めてのフルマラソンを走るまで

7~8年前から、筋トレの一環として5km未満の短い距離を走ったりはしていたのですが
フルマラソンの大会に参加、ということはしばらく行っていませんでした。
知り合いとリレーマラソンに出る程度で、フルマラソンは「無理無理」くらいの感覚だったんですよね。

そうは言いつつ、東京マラソンはテレビで見ていて憧れだったりしたので、毎年申し込んでみていたところ
なんと4度目(だったかな?)で東京マラソン2017に当選。
トレーニングで走る距離を増やしつつ、本格的に走るようになっていきました。

とは言え長距離は完全な初心者なので、走ることに関する知識は調べながら、練習も少しずつ。
本番までに、10kmを走ったのは2週間に一回程度。20kmの距離を走ったのは、本番2週間前の一度だけ。あまり走っていないですよねー。
その上、その20kmで膝を痛めてしまい、それから10日間ほど休むこととなってしまいました。
あぁ。完全な練習不足状態で、東京マラソンを迎えます。
 

10kmを50~55分で走れる程度ではあったので、初心者としてはそこそこ脚力があった気もしますが
長距離は不慣れなままの本番となってしまいました。  

初心者が知識のないまま走ったフルマラソン

先に結論から話すと、練習不足も勿論ありつつ
合わない靴を履いていたフォーム(着地)に問題があったのが、足底筋膜炎になった原因かなと思っています。

大会当日は気持ちの良い快晴。
スタート前は100均の合羽で寒さをしのぎつつ、ストレッチはしっかりと行います。
 

当日、スタートの号砲を待つランナー

最初の5kmは1km:6分で走ってしまいましたが
それ以降は、練習で身体に入れていた1km7分弱のゆっくりペースをひたすら維持。
この頃はまだランニングウォッチを持っていなかったので、細かなペースの上下は分かりませんが
あとから見た5kmごとの計測では、35km地点まで毎回35分前後。エイドでの水分補給を含んでいるので、1km:6分50秒ほどのペースだと思います。

一定のペースを続けてはいましたが、20kmあたりで足の裏が強く張る感覚は出てきてましたね。
マラソンあるあるだと思って気にしないようにしていたのと、常に沿道の方とハイタッチしながら、ずっと元気を保ってました。
 

本当はこの時点で、足裏の足底筋膜を伸ばすストレッチを増やすべきだったかもしれません。

満身創痍でゴールするも、ゴール時点では異常なし?

「35km地点までは」と上で書いたように、そこからペースは落ちました
38kmくらいだったかな‥‥直前の練習量が少なかったからか、ふくらはぎを攣りかけてしまい一気にペースダウン。
攣らないようにヒョコヒョコしながら、結果5時間ジャストでのゴールでした。

さて。
ゴールしましたが、足底筋膜炎とは何ぞやという感じ。両足のふくらはぎがプルプルしていたくらいで、足裏にはそれほど痛みが出ていなかったと思います。
が。蓄積していたダメージは翌日に爆発しました。後述します。

終盤は一気に進むのが辛くなり、心が折れそうになることもありましたが
その反面沿道の声援は進むごとに増していきました
特にゴール手前の丸の内仲通りは道が細くなることもあり、左右から波のような声が押し寄せ、最後のやる気を出すことが出来ました。
本当に楽しかった、初マラソンの思い出です
 

浅草通過時、スカイツリーを正面に捉えた写真。

 

翌日。歩けないほどの痛みが。。。

マラソン後というのは、皆さんダメージを残さないようケアするものだと思いますが
初マラソンだった私は、フルマラソンを成し遂げた達成感と開放感ですっかり忘れていました
(ゴール後に無料マッサージがあったので、そこだけお世話になりました)
しかも緊張で当日ほぼ眠れなかったこと、疲労、そしてお祝いビールにより早めにぐっすりお休みモード。
地獄の幕開けです。

そんなわけで翌朝は下半身の筋肉痛が酷かったわけですが、ここで足底筋膜炎の症状が発症します。私は右足でした。
歩こうとすると足裏に尋常ではない激痛が走るので、しっかり踏み込まずに足の外側~かかとだけ接地させて歩くようにしていました。
足底筋膜炎の経験がある方には、ご理解頂けるかもしれません。

しばらくしたら日常生活が送れる程度には回復したものの
朝起きると右足裏が痛み、長い距離を走ろうとしても強く痛むという状況。

初マラソンが最高の思い出となり、「また走りたい!」と感じて新しいシューズなども買ったのですが
結果的にしばらく走るのをやめることとなり、気持ちがずーんと落ちてしまったことを憶えています。
 

足底筋膜炎になった原因を考えてみる

練習量は足りていたのか?

一般的に言われている足底筋膜炎の原因は、まぁ当たり前なのですが “足底部への過度な負担” です。
とは言え、じゃあ「練習量が足りず、負荷に慣れないまま本番を迎えたこと」が全ての原因なのかというと、それは違うと思っており。

身近に何人か、「普段運動しないけど、直前の練習で東京マラソン完走できたぞー。怪我もしなかったぞー。」という方が数人いるんですよね。中にはぽっちゃりな方も。

その方のタイムはギリギリだったりしますし一概には比較できませんが、事前の練習量は直接の原因ではなく、要因の一つでしかないと考えます。
 

サイズの大きかったランニングシューズ

そこで原因だと思ったのが、上でも書いていますがランニングシューズです。

この時のフルマラソンには、何年も前に6000円ほどで買った
アディダスの入門用ジョギングシューズで挑んでいます。

もう販売終了していました

それ自体はまぁ良い気もしますが、問題はサイズ。
知識の無かった私は、普段から大き目の靴を履いていたので、ランニングシューズも大き目だったんですね。

靴を履いて踵部分を合わせると、親指の先に1cm以上の隙間が空いていたはず。ただでさえ靴のクッション性が低いのに、靴の中で足がズレると衝撃も受けきれないでしょう。
 

かかと着地(ヒールストライク)のフォームだった

 

かかと着地(ヒールストライク)は、初心者含むランナーで一番一般的な、蹴り出してかかとで着地するフォームです。
歩くのと似た自然な動きなので、かかと着地で走っている人は多いのかと思います。
ただ固いかかと部分のみで着地するため負荷が大きく、スピードを上げるほど怪我に繋がりやすいというデメリットが。

靴の問題とフォームの問題、疲労の蓄積などが重なったことで、足底筋膜炎になってしまったのかと思います。
どちらも、初心者だったとは言えちゃんと調べておけば良かったと後悔がありますね‥‥。今となっては一つの思い出ですが。
 

足底筋膜炎の完治に向けた対策、治療、グッズなど

きっかけは東京マラソン2019

しばらく休んでいたところ、数キロ程度なら走れるようになりましたが完治はせず。
2017年の5月頃~2018年の9月までは、筋トレとセットの有酸素運動として走る程度でした。
せっかく本気のランニングシューズも買ったのに!
on cloudユーザーになりました

そんな生活だったのですが、あることがきっかけでマラソンに挑もうと思うことになります。
感動を忘れられず引き続き応募していた、東京マラソン2019に当選したんですね。

運が良すぎだろと思われそうですが、2018からプレミアム会員になって応募しているためチャンスは倍以上になっております。(それでも幸運だけど)
走れないわーとか言いながらやる気満々です。

一度大きなケガをするとモチベーションが下がりがちだと言われますし、私もそんな状態でしたが
こうやって目標が生まれたことで、本格的に完治に向けて動き始めます
 

行った対策一覧 ~インソールやグラストン、ストレッチ~

何が一番効果的だったのかはわからないので、行ったことは全て書いていきます。
とりあえず一覧にしてみましょう。
 

①専用のインソール購入
②スポーツ整体&グラストンテクニック
③筋膜リリースストレッチ
④指先ストレッチ
⑤ストレッチングボード導入
⑥フォームの改善
⑦お尻の筋トレ

こんな感じ。
上から順に詳細を書いていきますが、特に上の二つが大きかったと思っています。
 

足底筋膜炎用のインソール購入【ZAMST: Footcraft(フットクラフト)

対策について調べると、よく出てくるのがインソール。
衝撃を和らげるだけではなく、足底筋膜炎が治らない要因である土踏まずのアーチの低下についてサポートし、形を正常な状態に戻してくれます。
大事なことなので先に書きますが、以下で紹介するZAMSTのインソールは効果がハッキリ見えました。オススメします。

最初は何を買うのが正解かわからず、まず安いものから検討し、結果いくつか買ってしまった記憶が。。。

例えばこれ。
 

上記SOFSOLEの「ベーシックモデル(衝撃吸収)」が、足底筋膜炎に良いと聞いて購入してみました。レビューにも同じ症状の方が高評価してますしね。

ただ使ってみた結果、痛みを和らげるのに良い品だとは思いましたが、履いている間の痛みの軽減というだけであり
完治に向かうわけではなさそうで‥‥

安くてもだめだ!インソールに4000円は高くない!買うしかない!
と買ってみたのが以下の商品。
 

こちらは土踏まずのアーチ部分のサポート力が強く、アーチを左右均等の正しい形に整えてくれるインソール「Footcraft(フットクラフト)」です。
怪我対策で安心のZAMSTさんですね。 プロスポーツ選手も愛用してます

私はスタンダードモデルのアーチタイプ・ミドルを選択して、普段毎日履いていた靴に入れてみました。
ちょうどこの頃スポーツ整体に通い始め、アーチの高さについて「症状の出ている右側だけ下がっている」という話を聞いていたのですが
両方の靴に同じインソールを入れているのに、右足裏だけ土踏まずをグリグリ圧迫される感覚によって
「なるほどこういうことか」と実感しましたね。

特に押されて痛いというわけでもないので毎日履いて過ごしました。

これは長期間使用した後の写真です

その後、一ヵ月近く経ったかな?‥‥いつの間にか、右足裏の圧迫感が少なくなっているではありませんか!
そうです、アーチが上がってきていたのです。

他の治療も並行していたとはいえ、痛みも減っていましたし
症状の緩和を肌で感じることができ、凄く嬉しかった憶えがあります。
これは他の行動以上に効果を感じたのでオススメです。

私はインソールをカットせずそのまま入れましたが、カットする必要のある人は、切りすぎないよう少しずつ切ってください。

 

グラストンテクニックという治療法

完治させるための手段として色々調べたところ、グラストンテクニックという診療方法が見つかりました。
グラストンテクニックとは、専用の器具を患部に押し当て、より効果的な筋膜リリースを行う方法で
20年以上前にアメリカで生まれたらしいです。

※筋膜リリースとは
筋肉を包む膜である筋膜は、様々な要因で周囲の筋や筋膜と絡んだり癒着し
筋肉の動きを悪くしてしまいます。コリ固まって身体の動きが悪くなるのもこれです。
手や道具を使って、その状態から剥がすことを筋膜リリースと言います。
ケガにもつながるので、スポーツ選手は常にこういったケアも行っているんですね。

で、じゃあ近場でグラストンの処置を行ってくれるところってどこかあるかな?とさっそく調査。
少しずつ見つかるもののアクセスが悪かったり、土日の休診が多かったりと通うのが大変そうなところが多いな‥‥と思っていたところ
関東を中心に展開している以下のスポーツ整骨院を見つけました。

ケッズ接骨院

こちら30分のお安めなコースから展開しています。これは試しやすいしありがたいネ。
土日祝日も対応可能、平日は仕事後に行けそうな時間まで営業。
そんな通いやすさもあり、ケッズさんに伺うことにしました。

治療院によってグラストンをコース名にしているところと
無料オプション(モアクト)にしているところがあります。
興味のある方は近場の治療院を確認してみて下さい。
 

スポーツ整体に通って良かった点、グラストンテクニックの効果

整体に通うことで完治に向かったので、それだけでも良かった点と言えるのですが
その上で自分から色々質問させてもらうことにより、筋肉の構造やケガの仕組みについて詳しくなれたのも良かったですね。
自宅などでのケアがはかどったため、完治スピードは上がったと思いますし
今でも日常的に役立っています。
 

例えば、足底筋膜炎の症状って足裏の痛む部分ばかりをケアしたくなりますが
スネ~足首やふくらはぎにかけての筋肉、筋膜をほぐすことが足底筋膜の復調に繋がります。
大きな筋肉と小さな筋肉、その他の筋や靭帯などで複雑に構成されているのが人間の脚なので、連動した部分もケアしてあげないと効果が出辛いようです。

こういう専門的なところに通わず、ネットの情報だけで治そうとしていたら
ずっと気付けていなかったかもしれません。
 

私は記憶を辿って書いているため説明が間違っている可能性はありますが
連動する他の部位のケアが大事」というのは確かです 。

ストレッチ、グラストンテクニックによる筋膜リリース、その他電波治療などを行って頂きながら
段々と痛みが減っていったのを憶えています。
繰り返しとなりますが、インソールと整体の二つは完治に大きく影響したのではないかなと。
 

自宅や職場での対策1 筋膜リリース

自宅でも足裏や周囲の筋肉のケアは続けていました。足裏やその周辺の筋膜リリースです。
スポーツ整体で人にやってもらうのとは勝手が違いますが、日常的にやるかどうかで大きな違いが身体に現れます。
最近は腸脛靭帯炎の治療でも、個人で行う事の効果を感じていたところです。

色々手段はありますが、私は以下のこれをメインで使っていました。
同様のモノは見たことがあるのではないでしょうか。「フォームローラー」といいます。
 

このローラーに筋膜リリースを行いたい部位を押し当てるようにして上に乗り、体重をかけます。
そのまま身体を動かしてローラーをゴロゴロ。筋肉をゴリゴリ攻めるわけです。癒着が酷い時は非常に痛い。。。

足底筋膜炎対策としては、主に「足裏」「すね~足首」「ふくらはぎ」の三カ所をほぐしましょう
 

お風呂上りに行うと効果は増幅します。こまめに行うのが良いです。
また、勢いよくゴロゴロしていると床下に響くことがありますので
集合住宅の方はヨガマットの利用をオススメします。
 

両方とも私が一年以上使っている品です。
よくわからない中華メーカーですが、とりあえず問題なく使えています。(笑)
ハズレを引かなければ大丈夫かなと。

ヨガマットはもっと安いものでも良いかもしれませんが、中にはペラペラなものもあるようなのでよく調べて買ってくださいね。
安いとサクラレビューも増えるので‥‥。

もし本気で取り組むのであれば、フォームローラーは電動でブルブル震えるタイプを買うのもアリだと思います。
私は整体の治療の一環で借りたことがありますが、自分で動く必要が無いので全く筋力を使いません。非常に楽です。
特に体幹の鍛えられていない方などには便利ではないでしょうか。
 

電動のフォームローラーって、有名なのは2万とか3万するんですよね。
上記のstanというメーカーはあまり知られていないですが、一応国内のメーカーで6000円台。
数千円の価格帯だと怪しい中華製品が多いので、もし安い電動フォームローラーを試したい場合はstanが良いのではないでしょうか。
もしトラブルがあっても問い合わせは行いやすそうです。
 

自宅や職場での対策2 指先のストレッチ

これも自宅その他で行えるものです。

足底筋膜炎について調べている方は、「タオルギャザー」という指先~足裏のトレーニングを耳にしているかもしれません。
座った状態で足元にタオルを敷き、足の指全体を使って掴む(巻き込む)→離すという動きを繰り返すものです。

ただ、実践しながら考えてみた結果
タオルを使わなくても同じ動きをすれば良いだけでは?仕事中気が向いたらできるじゃん!
といった結論に至りました。(タオルが汚れるし。。。)

やっていたのは、

足の指全体をぎゅーっと握る

思い切り広げる


という簡単な動作です。ぐーぱーの動きをダイナミックに行います。
指先をぎゅーっとする時は、指だけ動かすというよりも「足裏のアーチを丸める!くらいのイメージ」を持つのが良いようです。足裏全体で握りこむ感じ。

私はデスクワークなので、仕事をしながら好きなタイミングでこれをやっていました。靴は脱いでのびのびと動かしましょう。
足底筋膜炎は長時間座った状態から立ち上がる時などにも痛みが出るので
座っている時に定期的にほぐすのは良いことだと思います。
 

自宅や職場での対策3 お尻の筋トレ

良いバランスのフォームで走ったり、足元の負荷を軽減させるには
しっかりお尻の筋肉を使って走るのが大事だと、整体のスタッフさんに聞きました。お尻の筋肉は大きいのでタフなんだそうです。
走りながらお尻を使う感覚はちょっと難しいですが、まずはお尻の筋肉をつけるところから。

ブリッジのようなポーズの筋トレは存在します。しかし、毎日やるのが大変だと感じる面倒くさがりさんもご安心ください。
立っている時にお尻にキュッと力を入れるだけでも効果があるので、立って何かを待っている時は積極的にキュッと力を入れちゃってください。

お尻の筋肉を使う、という動作に慣れてきたら、走りながら“お尻で走る”ことを少し意識してみるのをオススメします。
 

自宅や職場での対策4 ストレッチングボード

こちら、足裏に直接かかわるものではないですが
足首を柔らかくし、ふくらはぎを効率よく伸ばしてくれる「ストレッチングボード」です。

自由にプレートの角度をつけて、その上に立つ。これだけ。

気持ち良くストレッチできて、効果は見た目より大きいです。慣れたら前屈なども試しましょう。
腰回りのストレッチにもなるので肩こりにも効果があったり
大きな部位であるももやふくらはぎの血流をよくすることで、むくみ、冷え性の改善にも繋がります

同種の製品と比べても幅広で安定し、調整できるというメリットはあるのですが
ちょっと大きいのでサイズを確認してから買うのが好ましいです。

私は、ランニング前のストレッチにも使っていました。
 

 

ランニングフォームの改善 ミッドフット

東京マラソンの当落発表が9月下旬。そこからまずはスポーツ整体に通い始めたりしたわけですが
10月半ば~下旬頃から、走る距離や頻度を少しずつ上げていきました。
その際、足への負担を減らすため、かかと着地(ヒールストライク)になっていたのを修正せねばと取り組んでいました。

着地の種類には、大きく分けて

・かかと着地(ヒールストライク)
・中央部着地(ミッドフット)
・つま先着地(フォアフット)

の3種類があります。

フォアフットは、別に忍び足のように極端に足先で着地するわけではなく
靴を並行にした状態からちょっとだけつま先側を下げる程度です。
足指全体と足先の関節部(拇指内転筋横頭)で最初に接地し、そのまま足裏も着いて衝撃を吸収。
といった流れで着地します。(念のため再度調べました)

当時試しにやってみたんですが、調べた際に見た通りふくらはぎへの負荷が非常に大きく
もっと力のあるランナーじゃないと難しそうだなと感じましたね。

そのためミッドフット着地を極めることに。ひたすら身体に憶え込ませます。
足裏全体で、身体の重心の真下で接地する」のがミッドフットです。フラット走法とも言うそうな。

かかと着地に慣れた人は、ちょっとずつ微調整しようとしても難しいと思うので
最初は「これフォアフットじゃね?」というくらい極端に前寄り着地にしてから、足裏全体(というか真ん中あたり)で着地する感覚を憶えるのが良いかなと思います。私はそうしました。
歩幅を小さめにするとやりやすいですよ。足への衝撃・負荷も減って一石二鳥。

誰かにフォームを動画撮影してもらったり、夜にガラス張りのお店などの前で見てみたりしながら
適切な着地動作を頭と身体に染み込ませましょう。
 

症状の緩和と練習

徐々に練習距離を延ばす

対策を始めた頃の流れを整理すると
10月に入ったあたりからまずスポーツ整体に通い始め、同じか少し遅れたタイミングでインソールを購入。
10月の下旬頃から、上に記載したその他の対策を実施し始める。
といった流れだったと記憶しています。

結果、11月~12月と進むにつれ、最初は

いつもより長く走ると痛くなってくる
朝起きると高確率で痛い

といった症状だったのが

いつもより長く走っても、少しジンジンしてくる程度
朝起きるとちょっと痛かったり、気にならなかったり

というくらいまで落ち着いてきました。

慎重に進めていたこともあり、12月に入った時点では最長で5km程度しか走っていなかったのですが、
年内にはひとまず、10kmを問題なく走れるまで回復。
練習としては遅めのペースとは言え、怪我の改善としては順調だったのではないでしょうか。

ここまで少しずつ良くなってきているものの、本番を楽しく、余裕をもって走れる程度まで持っていきたいと思っていたこともあり
年明けに少し焦ってしまいます。。。
 

突然やってきた腸脛靭帯炎

 

慢心と右足をかばってしまった結果

年末までに10km走れたことでちょっと調子に乗ってしまいまして
まだ走力が戻っていないにも関わらず10km走を増やし、1月末だったかな?には久々に20kmの距離を走りました。

10月頃まであまり走っていなかった状態から、短期間で距離を伸ばしたことに加え

フォームを試行錯誤しながら走ったこと。
右足をついつい庇いがちだったこと。
膝を強化するスクワットトレーニングをあまりやっていなかったこと。

これらの要因が重なり、左足の膝を痛めてしまいました。
腸脛靭帯炎、俗にいうランナー膝に罹患してしまったわけです。
 

足底筋膜炎と腸脛靭帯炎の同時治療

痛みが逆転?

腸脛靭帯炎に罹患したタイミングで東京マラソンまで残り2か月あったので、とりあえず二週間ほど休息。

逆に足底筋膜炎は、ケガのきっかけとなった20km走の際にも少し熱くなる感覚がありましたが
前回の東京マラソン中と比べても特別痛いわけではなく、「あと二か月あればいける」と感じるほどまで来ていました。

休息中も整体に行ったり自宅ケアを行っていたところ、いつの間にか足底筋膜炎より腸脛靭帯炎の方が気になる状態になってしまい。(笑)
うまくいかないもんです。
 

東京マラソンまでの最終調整

腸脛靭帯炎の痛みも一旦は和らいだところで、練習再開。

ただし走りのバランスが悪いとどちらかの怪我が酷くなる可能性もあったため、 2月頃からの練習では
左右均一のフォームでゆっくり走る。そのペースを身体に覚えさせる」ことを意識しました。

2月下旬には、足底筋膜炎の不安はほぼなかったです。
腸脛靭帯炎も痛みは治まっていたのですが、たまに日常生活でチクっとするせいで不安は残っていましたね。

ちなみにこのタイミングで、腸脛靭帯炎の対策として
ZAMSTのRK-1を購入しました。今でも予防として使っています。
 

ZAMST RK-1 紹介ページ

 

足底筋膜炎に勝利!雨の東京マラソン2019完走

少し飛びまして、ここから当日のお話です。
 

当日の症状

朝起きた時には、足底筋膜炎特有のジンジン感がありました。
ただすぐに治まると考え、あまり気にせず朝食のうどんをすすります。

体調面では問題なさそうと思いつつ、当日は雨だったんですよねぇ。
 

雨のフルマラソンと怪我、その結果

二つの怪我が酷くならないように、また雨なので体力を残しておくようにということで
1km:7分強の、のんびりペースで走ることにしました。
また、歩幅はなるべく小さく、を心がけています。

あとからyoutubeに有志の方がアップしていた定点カメラの映像を確認したところ、小走りで通り過ぎる姿が映っていました(笑)
出来ればもっと格好よく走りたいですねぇ。

歩幅は小さくペースは遅く。
そのおかげか、終盤まで疲労は溜まらずに走り切れました!

足底筋膜炎に勝ったぞー!

雨のせいで両方の足裏の皮がふやけてめくれかけており、この痛みが非常に辛かった‥‥
ただ、東京マラソンはやはりすごいですね。雨で少し人が少ない区間もありましたが、沿道からの大声援は激アツです。
1人で淡々と雨の中を走らされたとしたら、私は心が折れてます。本当に。

タイムは前回より少し遅い5時間20分ほど。ケガと雨の割には頑張りました。
 

東京マラソン後の症状は?

まず足底筋膜炎ですが、この時点でほぼ完治と言えると思います。
朝起きた時の痛みも記憶に無いレベル。
あれ?そういえば最近は朝も痛くないよね!?いつの間にか完全に治った!?」と驚いたのを憶えてます。
実はフルマラソンを走るのはショック療法になるのか?雨だったからか?などと間違ってそうなことを色々想像しました(笑)

でもフルマラソン直後の方が痛みが無かったような気はするんですよね。不思議です。

腸脛靭帯炎は痛みが残りました。こいつが結構厄介です。
冬までフルマラソンを予定していなかったため、痛みが引くまで待つという意思のもと、春以降はしばらく休みました。
痛みが治まった頃から、また練習を再開しています。
 

さいたま国際マラソン2019も問題なし!

以降エピローグ。

2019年は東京マラソン以降も少しずつ練習を重ね、さいたま国際マラソン2019に出場しました。
練習をハードにしていくと、朝起きた時の痛み程度は稀に出るようになったり
膝の痛みもあったため無理はしませんでしたが
足底筋膜炎の症状は練習中も大会中も発症せず、元気に完走できましたー。

タイムは4時間30分ほど。まだまだ平均よりちょい上くらいのタイムですが、怪我を乗り越えてステップアップできているのを感じます。

新見沼大橋の有料道路。気持ちいいです。

それにしても、聞いていた通りアップダウンが激しく厳しいコースでした‥‥。
最後の難関と言われる新浦和橋が遠目に見えた時は、ゆっくり坂を登るランナーの大群が確認出来るほどで
どんな角度だよとつっこみたくなったり。

写真を撮っておけば良かったなーと今になると思うんですが、その時は止まると再始動が辛いかなと考えそのまま走りました。

色々な大会を経験するのは楽しいですね。
次回は2020年3月にフルマラソンを走る予定です。
 

さいごに:足底筋膜炎は治る!

明確な治療法が無いだとか、長年完治しないだとか言う話も出てくるので、辛くなる人もいるかもしれません。
私自身、せっかくフルマラソンの楽しさを知ったタイミングでの怪我だったので落ち込みました。

でも、私のような初心者ランナーでも、こうして治した上でフルマラソンを繰り返し走れています
私の行った対策が100点だなんて言う気はないですが、手段の一つとして参考にして頂き、
もし誰かのお役に立てたのなら嬉しいですね。

ランニングを思う存分楽しみましょう!
 

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