就職率100%って嘘じゃないの?本当なの?
以前の記事で、ゲーム系の専門学校に通うメリットとデメリットをまとめました。
ゲーム系の専門学校に通おうと考える方が、学校について調べていくと
様々な学校が
「就職率100%!」
と謳っているのを目にすると思います。
誤解の無いよう先にフォローしておくと、専門学校は上手く活用することでゲーム業界に近づける場所なのは確かです。
私自身不満もありましたが、学校を経由したことで就職し、今でも付き合う仲間が見つかりました。
今でも学校に定期的に通い、臨時講師などとして学生のために動いている程度にしっかり感謝しています。
ただ、専門学校の言う「就職率100%」は、皆さんが期待、想像するものとは違う場合がほとんどのため
理解した上で進んで頂きたいと思いここに書いてみます。
※就職率100%を謳っている学校=悪と言う気はありません
就職できない人はたくさんいる
私が把握している学校は数校なので、絶対的なデータではないという前提を踏まえて頂いたうえで。
毎年、途中で付いていけなくなったり、最後まで通ったもののゲーム業界に就職できなかったりする学生は一定数います。
ではなぜ、就職率100%なのか?
一人で複数社に内定をもらったのを全てカウントしたり、ゲーム業界以外に何とか引っ掛けさせたり、アルバイト採用で滑り込んだり。
途中で辞めた学生などは、就職しようとしている人間としてカウントしなかったりもします。
そんなこんなで、分母(学生数)を分子(内定数)が上回るようにしているんですね。
それでも毎年となると中々大変だと思うんですが、嘘をつくのは大問題となってしまうので、データ上は本当に100%なんでしょうね。
じゃあ本当のゲーム業界への就職率って何%なの?
ここで私がハッキリ言うことはできません。
何故なら、全校の毎年のデータを見たわけでは無いからです。ごめんなさい。
私が毎年見てきている主観と、実際にこれくらいの年があった‥‥と耳にしたところからの想像でよければ
入学時の人数から考えて50~70%くらいじゃないですかね?
繰り返しますが予想なので悪しからず。
ちなみに一年目が終わったあたりで学校に来なくなり、退学した学生たちに関しては
どの学校も“就職率”を計算する分母に含んでいないと思います。
ただ、
・日々しっかり勉強する
・講師や先輩の話をよく聞き、加えて自らアドバイスを貰いに動く
・自分の悪い点を認めて、柔軟に吸収する
・説明会などのチャンスには選り好みせず挑戦する
という、就活生として当たり前のことをしっかり継続している学生については、
もっともっと高い就職率になっていると感じます。嘘じゃないです。
入学した時点から「自分は就活生なんだ」と意識し努力するのが大事だと思います。
結局は個々の努力。“100%”に甘えるな、すぐに就活が始まるぞ
昔からゲーム系の専門学校というものは、真面目で優秀な学生もいれば
ただゲームが好き、という遊び感覚の学生もいます。
のんびり勉強していれば流れでゲームクリエイターになれる~、と思っているのかもしれませんが、そんなことは無いのが事実なのです。
学生を集めるためには就職率100%と言いたいのでしょうが、それによって学生が油断するので
個人的に、入学後くらいにはぶっちゃけた方が良いと思うんですが‥‥まぁ言ったら荒れますし無理でしょうね。
大学や社会人を経由して専門学校に来た人はともかく、多くの学生が若いので
悪気なく甘く見てしまっているところは多分あります。「まだ就職まで2年(以上)あるし」って。
ただ2年って、長いように感じてすごく短いんですよ。
1年生の終わりごろには大手企業を中心に募集が始まるので、入学から1年もたたずに就職活動です。
そうすると、それまでにはしっかりと能力を身に着けたいですよね。
1月までにしっかり準備するぞ!と思うと、入学からたった8ヶ月です。
皆さんは、8ヶ月でプロになるための基礎を身に着ける必要があるわけです。
就職率を上げるのは自分
就職率は年々変動するでしょう。
ただ、気を抜いていても就職できるなんてことはありません。
就職率を上げるのは、自分自身の意識と努力。
専門学校でも大学でも、ゲーム業界とは別のところを目指す人でも同じです。
また、就職に成功した者同士でも、努力した人間ほど希望通りの会社に内定をもらえるものです。後悔はしたくないですよね。
最初から、100%なんてあり得ないとわかっていれば、気が楽とは言いませんが心構えは出来ます。
ゲームの専門学校に進もうと思っている方は、しっかり意識して過ごしてくださいね。応援しています。
専門学校が気になる方は、以下の記事をご覧ください。
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