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サウンドクリエイターの仕事って?

2019 12/21
サウンドクリエイターの仕事って?

dtm_musician

目次

目を閉じても届く、サウンドクリエイターの仕事

ここまで

・プロデューサー
・ディレクター
・プランナー
・プログラマー
・グラフィックデザイナー

と紹介してきました。
割合的には上記の業務担当者(呼び方や微妙な立ち位置の違いはあります)が多く、また新卒が目指すのはプランナー/プログラマー/デザイナーの三職種が主となりますが
まだまだたくさんのお仕事が、ゲーム開発に関わっています。

次はサウンドクリエイターについてお話していきましょうー。

サウンドクリエイターの力で心が動く

ゲーム世界のBGMやSE(サウンドエフェクト:効果音)を、指示に従って作り上げる仕事です。

家以外でゲームを遊ぶ人も増え、サウンドをOFFにすることも慣れてしまったかも知れませんが
やっぱりBGMやSEがあった方がゲームは盛り上がりますよね。
何より、ゲーム音楽というのは思い出として強く残ります。好きなゲームを思い返すと、印象的な音楽もセットで思い出すことでしょう。

音楽と言うのは人の想像や心理に働きかけるものでして、例えば目を閉じてテレビの音だけ聞いてみると

「クラシック音楽が流れてきた・・・コンサートかな?いや、金物がカチャカチャ鳴る音も聞こえるし高級レストラン?」

などと場面をイメージしたり
食事中や作業中など、流れている音楽が速くなると無意識のうちに行動もスピードアップしてしまったり。

これらは誘導効果と呼ばれ、心理学で研究されているものなのです。
ゲーム開発には心理学の考え方を用いることが多々ありますが、音楽の力だけで心を動かせるのは凄いですよね。

じゃあ実際にはどんな音を作るの?
プランナー/ディレクターからどんな指示をもらうの?って話だと思うので
RPG作品ぽく例を挙げますと

例1
三つ目に向かう街のBGM。水の街であり「癒し」がキーワードなので、穏やかな音楽にしてください。
例2
洞窟の中、勇者と親の敵のモンスターが戦うシーンのBGM。ようやくモンスターを見つけた直後であり章のクライマックスなので、過去に戦った時のBGMをアレンジして更に盛り上がるように。
ただしこの後ボス戦が控えているため、一番の盛り上がりとならないようにお願いします。
例3
敵に攻撃した時のSEその1。ハンマー系の武器で強い打撃を与えた際の「ドゴォッ!!」というような音。リアルに寄せて鈍くさせるのではなく、音を重ねて気持ちよさを感じるよう意識してください。

・・・といった感じです。
どうですか?細かな要望が来て大変そうですかね?(笑)
プランナーからは、サウンドクリエイターがイメージを膨らませやすいように詳細情報を提供するので
それを元に制作を進めます。

音の表現はとても難しいので、プランナーの表現力やサウンドクリエイターの汲み取り能力どちらかが足りなかったり
2人の意思の疎通が上手く行かないと、音の修正でやり取りに時間がかかることも・・・

あとBGMは当然ループするので、ループ部のつながりも気を使わなければいけませんね。

サウンドクリエイターになるには

こちらの分野には疎いため絶対的なことは言えませんが、やはりゲームが好きだとか音楽が好きというだけではなく

・〇〇な音、と言われて様々な想定(準備)を行えるくらい、世の中の音に詳しくなる
・音が与える効果を理解し、状況に合わせた有効なものを制作できる
・小さな音楽グループではなく、会社という大きなチームで動くためのコミュニケーション能力

などは確実に必要となるでしょう。
特に、「何をどうしたらどんな音が出るのか」という点は、身近なもので勉強しましょう。
フライパンを叩いた時の音を求められているのに、金ダライを叩いた時の音を渡してはいけません。

ちなみにサウンドクリエイターは、ゲーム会社の一つの部署として存在することは少なく
ゲームサウンドに特化した制作会社で働く人が多いです。
サウンド制作で一つのゲームに関わる期間はそれほど長くないので、常に多くのゲームを作っている会社以外は
サウンド専門の社員を雇わず、サウンド制作会社に依頼するのがポピュラーですね。

その為、上で少しお話した「音を説明するためのやり取り」が難しくなるわけです。
同じフロアで仕事をしていれば、実際に鳴らしたり口で伝えられるものを
離れた場所にいる相手に、文章など資料のみで伝えなければなりませんので。
音を表現するための語彙力も身に付けておくと良いですね。

また中小企業でも、ディレクター件サウンドクリエイターなど兼任で働く方なら耳にします。
ただし元々サウンド専門で業界に入っているはずなので、就職時にはあまり考えなくて大丈夫です。

ゲームで遊んでいただけの頃は、名前を知らなかったサウンド製作会社も多いと思います。
サウンドについて勉強しながら色々な会社について調べ、自分の進む道を考えていくと良いでしょう。

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