近年、海外を中心に少しずつサービスが広がりつつあるクラウドゲームサービス。
現在Microsoftが展開中、というか展開を始めたばかりのクラウドゲームサービスである「Project xCloud」が、2020年に日本でもプレイ可能になりそうです。
クラウドゲームサービスとは
先にクラウドゲームについて、知らない方に簡単に説明しますと
コントローラーによる操作を、手元のゲーム機ではなく遠くのサーバ上で処理してくれるゲームです。
実際はちょっと違いますが、全くわからない方にお伝えするなら
全世界の人がオンラインで接続できる超巨大なPS4(的なゲームハード)が存在し、コントローラ等で操作した内容はそちらのハードに転送。
その巨大PS4で操作を処理して、結果を手元の画面に表示する。
例えばこちらが右キーを入力したら、その操作が転送されて巨大PS4内で“移動”という行動が発生し、その移動映像のみがまたこちらに転送されてくる‥‥。
って感じですかね。多少のツッコミどころはスルーで。
今回紹介しているサービスならば、PCやスマートフォンでプレイ可能です。
クラウドゲームサービスのメリットとデメリット
このサービスの良いところは、高性能なゲーム機が無くても
激しい処理が必要なゲームを遊べるところです。
処理は全てクラウドで行ってくれますからね。
ただ想像に容易いですが、そんなものを通信で行き来させているので、どうしても ラグという懸念が発生します。
現在複数の国でプレビュー中の Project xCloud は、当初ラグが大きい状態だったそうです。
とは言え2019年秋時点の情報ですと、「ブロックノイズは発生するがラグは抑えられた」というところまで改善できたとのこと。
美麗なグラフィックというものを犠牲にする代わりに、ゲームの遊びやすさを担保する方向性に持って行ったみたいですね。
ただどうしても、
- 今後出てくるゲームでは大丈夫なのか?
- まだプレビュー中と考えると、世界中で遊ばれる際の負荷に不安が無いか?
- そもそもブロックノイズが発生して快適なのか?
という疑問というか懸念がどうしても。
今後の開発スタッフの頑張りに期待しましょう。
ちなみに、もう一つ話題になっている、Google発の「Stadia(ステイディア)」ですが
こちらはラグ対策として「 ネガティブ・レイテンシ 」というシステム(作り?)を宣伝しています。
発表内容からの予想では、プログラマには聞き馴染みのある分岐予測を用いて
クラウド上にプレイヤーが行うであろう次の行動を複数パターン準備しておき、スムーズに処理を転送するというものですね。
え?本当にうまくいくの?
半年以上前の時点では、ラグも大きく
今でも懐疑的に思っている業界関係者が多いとの話ですが、どうなんですかね。
その話が本当なのであれば、頑張ってほしいものです。
Project xCloud と Stadia(ステイディア)はいつからサービス開始?
サービス開始時期ですが、日本はまだまだ先になりそうです。
今のところ、
・Project xCloud
└ 北米、イギリス、韓国 で先行プレビュー中。
2020年の拡大が発表され、プレビュー中の国に加え
日本、カナダ、インド、西欧でのサービスを予定。
デビルメイクライ5や鉄拳7など、日本の有名タイトルを配信予定。
・Stadia
└ 2019/11/19から、世界19か国でサービス開始。日本は未定。
といった感じです。
Stadiaがとうとうサービス開始なので、どのようになっていくか追っていきたいですね。
Project xCloud については日本でのサービスは決まっていますし、日本の有名タイトルも配信予定なので、日本ではこちらの方が流行るかも?
開発者としても、今後関わる可能性があるので
注意してみたいと思います。